雨の日は頭が痛む?本当に天気が原因なのか科学的に解明してみた
雨の日に頭痛がするのは気のせいではありません。
いくつかの科学的な原因がありますが、まず自律神経が挙げられます。
この自律神経は、人間の自然治癒力に大きく影響しています。
交感神経と副交感神経の2種類があり、それぞれがバランスを取りながら体の機能を調節しているからです。
しかし雨の日など気象が変化すると自律神経のバランスが崩れてしまうため、頭痛などの体の不調が起きやすくなります。
そして、雨をもたらす低気圧といった気圧の変化は耳の奥にある内耳が感じ取り、脳へ情報伝達されるため頭痛が起こりやすくなるのです。
さらに女性は気圧の変化を受けやすく、月経などホルモンバランスの変化と重なり、男性よりも頭痛が頻繁に起こってしまいます。
また、脳の血管も雨の日の頭痛の原因です。
雨で気圧が下がると脳の血管をおさえていた圧力も下がり、血管が広がりやすくなります。
脳の血管が広がると周囲の神経も刺激されて、頭痛を引き起こすのです。
つまり頭蓋骨内の血管が広がると炎症が生じ、痛みとして感じるようになります。
ただし、雨が多い梅雨などでも気圧の変化による頭痛を感じない人もいます。
体質の違いによって、雨の日に頭痛になりやすい人となりにくい人がいることは、留意しておくべきことであるといえます。